お知らせ

小蓑についてお知らせしていくけんね!

 小蓑でとれた渋柿を干し柿にする計画は順調に進み、先日ついに完成しました。味の感想に個人差あるものの初めてにしては上出来だったのではないでしょうか!

実は渋柿は甘柿よりも一般的に糖度が高く、果肉の品質も優れたものが多いと言われています。ですが、渋みの原因となるタンニンが多く含まれています。タンニンは可溶性(水溶性)のため、渋柿をそのまま口にすると唾液に溶け、強烈な渋味を感じとても食べることができません。しかし干し柿を作る工程で、皮をむき干すことにより表面に皮膜ができ、タンニンの性質が可溶性から不溶性に変わるため、食べても渋味を感じず、甘さだけを感じることができるようになるのです。
干し柿が最初に登場するのは平安時代中期。昔の人の知恵が生み出した歴史ある食べ物なのです!

「高校で干し柿作るなんて思ってなかった。」「実は農業高校だった?!」など思い思いに話しながら袋に詰め、私たち流通3人と、事務の方、先生方にもおすそ分けしたくさんあった柿もあっという間になくなりました。
筆者も持ち帰り1つ食べてみました。周りは硬くて食べられませんでしたが、中のトロっとした柿の実は、あんこのように甘く、上品な生菓子を食べているようでした。こんなにおいしいなんてびっくりΣ(・ω・ノ)ノ!

軒下で柿を干す様子も最近では見なくなりましたね。少しづつ変わっていく生活様式を感じるのは楽しいですが、昔からあるものがなくなっていくのを感じると少し寂しくなります。気が向いた方はぜひ、干し柿を作ってみてはいかがでしょう。



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